あの頃はとにかくトライして、失敗しての繰り返しだった

10年前、オヤモコモを作ろうと決めて動いた時の私は、とにかく無知で、とにかく理想を描いてやってみるだけのエネルギーが高くて、

我が子たちも小さかったのに、なぜにあんなに必死に動けたんだろう??

今振り返るとあれだけのエネルギーが高まったからこそ、失敗を恐れずに行動出来たのであって、今の私にはそのエネルギーの元となる原動力みたいなものが欠けているような気がしています。

めちゃくちゃ懐かし過ぎる面々。子どもが小さいからこそ、みんなお母さんを楽しみながら、他にも何か出来るかもしれない….みたいなエネルギーも高くて、仲間と出会えたことで、さらにエネルギーが高まって、あれこれ「やってみよう」という雰囲気がいっぱいだった。今はこの子たちも小学校3年生、4年生ぐらいになっていて、お母さんたちも仕事をしている人が多いと思います。転勤で佐賀に来ていたママたちも多かったので、もう佐賀を離れている人もいるでしょう。ほんと懐かしい。私も若い!笑

10年も経てば、価値観とか興味関心、悩みや課題感もがらりと変わってしまって、このオヤモコモ時代は、あの頃の私だから出来たんだなって改めて感じます。

その後、不登校や発達凸凹の子育てのことが私の中で悩みだったり、社会課題だと感じてヒカリノアトリエを立ち上げた訳ですが、それも3年ぐらい向き合って、ある程度の目処が立ったという感じがしています。

オヤモコモのことも、ヒカリノアトリエのことも、社会課題が解決した、という訳ではないけど、もがいてみて、自分の中では終着点まで辿り着いたという感覚です。

私は0から1を立ち上げることに燃えるタイプで、その1を10に育てていくことは得意ではないということを自覚しています。ある程度0だったものが出来てきてその景色が見えたら、私としては満足してしまうという感じです。

未知だったこと、見えなかった景色がある程度見えるところまでがワクワクするポイントで情熱を注げるのがこれまでの私だなと思います。

でも、長く続けているのは、我が子のような感覚で生み出したRACCOの商品の販売とアフターフォロー。

オヤモコモに集ってくれていたママたちの多くは、子育てに自信がなくて、上手くいかないことが多い育児に対して、不安を抱えていたと思います。私自身もその1人でした。


人と交われる場をつくることで不安が解消できたことも沢山あったけど、「場」に足を運べなければ、その効力を得られない訳です。

「場」をつくって解決することと、そうでないことがあることを実感し、赤ちゃんが寝ない、抱っこしても落ち着いてくれない、寝かしつけがつらいという産後のママたちの悩み、辛さを軽減出来るものを作りたいという気持ちで挑戦しました。




発売当初から、お客さまの声を取り入れながら、改良を重ねたネドコシリーズ
ママのお腹の中に居たまぁるい姿勢で身体をしっかり包んでくれる「まぁるいネドコ」は
産後のママの赤ちゃんが寝ないという悩みの救世主。理想のベビーベッド追求しました。

数ある商品の中から、RACCOがつくるベビーベッドを見つけてもらって、さらに購入を決めてもらうことがどんなに奇跡的で、簡単なことではないということをこれまでも嫌と言うほど味わっています。そんなに簡単に売れていく訳ではありません。

欲しいな〜と思ってもらえても、価格帯のニーズがマッチしない場合も多く、物価の高騰やコロナで収入が不安定な経済状況でさらに物を売るということは難しくなってきています。

弱小企業だし、色々と明るい未来が描ける気がしないとネガティブになりそうなことも多々あります。

でも、全国のお客さまから届く赤ちゃんのお写真や喜んでもらっていることが伝わってくる感想に励まされて、今も販売を続けさせて頂いています。

ありがたいことです。