2020年は再挑戦をしたい！

今年の8月に７年間過ごしたオヤモコモ（高木瀬西の店舗）を閉鎖した。

色々な意味で「これまでやってきたことを一度終わりにした」

という節目、区切りを自分の中にもしっかり刻み、しばらくは今後のことも考えられず、

「これまでやってきて良かった」という気持ちと「これまでよく頑張った」という気持ちで、終わりにしたことに対しても後悔はなく、寂しさはあっても清々しい気持ちでした。

これまで沢山の親子に出会ってきて、楽しい時間をいっぱい過ごしてきたことを振り返ると、何気ない日常も頑張って企画したイベントも、どれも鮮明に思い出されて、私がお母さんたちのことも、子どもたちのことも本当に好きだったということ、いつも助けられていたこと、を実感します。

場所がなくなっても、思い出やそこで経験して得たこと、そこでつながったママや子どもたちとの繋がりは消えない。

先日、「来年離島から戻ってきたら「オヤモコモ」はどこかで再出発するの？」と1人のママから聞かれた時に、ハッとしました。

私は今、そんなこと全然考えられていなかったから、「そっか、私はいつでも再出発しようと思えば出来るんだ」と思えて少しワクワクしました。

「楽しい時間はみんなでつくる」ということが出来てきて、以前のように何でも自分でやらなきゃ、と気負うことも少なくなってきていた。

私が「オヤモコモ」を運営している理由は、「幸せ」って感じられる瞬間をみんなで増やして、みんなで共有したい、ということだけだった。

でも、経営という面では、もう少し本気で考えないと毎月の家賃や支払いで精一杯じゃギブアップだな、と自分の中で明確な気持ちがあったから、

ベビー用品の商品開発や販売の方に力を入れることを選びました。

商品の企画なんてしたことなかったのに、色々な縁や運に恵まれて発売以来、インターネットショップで全国のお客様から購入していただき、抱っことねんねのセミナーやユーザーさんの交流会など、2018年は東京、大阪、岡山、沖縄、その他も色々な地域に出向いて、佐賀だけでなく、県外のママや赤ちゃんたちとの繋がりもたくさん出来ました。

月に１〜２回県外出張をしていた時期もありました。
元々フットワークは軽く、どこにでも飛んでいきたいタイプなので、高知県に行ったあと、雪が積もる鳥取にバスで移動したり、サバイバルな体験も懐かしい思い出です。

この県外での活動も続けていきたいことの１つですが、今年は離島暮らしで、我が子との時間を第一に過ごすことにしたので、動きを止めています。

2018年の8月には以前からチャレンジしたかったことの１つであった法人化に踏み切り、株式会社オヤモコモに成って、私は代表取締役となりました。

このことでは特に何か変わったという訳ではないけど、支払う税金が多くなり、頑張って利益を出さないと会社は継続出来ない、というプレッシャーは以前より感じるようになりました。

表彰と言えば、2017~2018年は、さがラボチャレンジカップや九州山口ベンチャーマーケットなどのピッチに登壇し、最優秀賞や優秀賞など予想以上に評価していただけたことで、女性でも起業家として頑張ろう、と一大決心をしたこともありました。


でも、そうして頑張ろうとした頃に息子の不登校の悩みが膨れ上がり、心身のコンディションを崩してしまったのが1年前。

この1年、仕事への熱量を下げて、自分を少し甘やかし、常に何かに追われているような生活を一度リセットして、離島にいわば隠居しているような養生の時間を過ごしていました。

「動きたい！」という気持ちもしばらくは起こらなくて、「頑張らなくてもいいや」と少し気持ちが沈んでいた時期もありました。

そんな中でも、息子の不登校から教育の選択肢がないという社会課題に向き合い、佐賀にも学校以外の多様な学びの場をつくりたい、という衝動で動いている自分がいました。
ヒカリノアトリエという場作りも2020年始動のイメージを持っています。


そしてここ１ヶ月ぐらいで、またチャレンジしたいという勇気が湧いてきています。

2012年にオヤモコモをつくると決めた時も、自分の名前で借金をしたり、物件を契約したり、不安を乗り越えて開業しました。


不安より「やるぞ〜！」という決意とやる気にみなぎらないと行動は起こせない。

この１年間、その持ち前のチャレンジ精神が湧いてこなくなってしまって、

やっぱり子育てと仕事（経営）の両立は自分には重た過ぎたのかも、と理解したりしていましたが、最近、また再挑戦が出来るような気持ちが湧いてきています。


ここ数日、頭の中の整理が追いつかなくなってきたので、大晦日の日にノートとペンを入手しました。

2020年 3月までは離島で暮らしていますが、１年間の隠居生活を終えて、また親子共々佐賀での新生活をつくっていきたいと思っています！

どんな形で再出発をするかはまだ決まっていませんが、このノートには自分でもびっくりするぐらい沢山のやりたいことを書き連ねています。


私は「幸せ」な場やモノをこれからも少しずつ創っていきます！

2020年もオヤモコモ、そしてベビーブランドRACCOのネドコシリーズやSUSURU、そして新しくはじまる予定の「ヒカリノアトリエ」、最後にわたし、山下千春をどうぞ宜しくお願い致します！！

株式会社オヤモコモ
山下千春