オヤモコモの「今ここ」〜チャレンジの1年を振り返って〜

2012年2月に「オヤモコモ」を生み出して、もうすぐ丸6年が過ぎようとしています。 2歳だった次男は2年生、1年生だった娘は6年生、3年生だった長男は中3。 私は35歳から40歳になりました。 2011年は震災もあり、多くの命が地震、津波によって奪われた年でした。 それまでは、何となく生きていたり、何となく不満や疑問を持っても「行動」に移せなかったけど、2011年の未曾有の震災を受けて、私は自分の命がある限り、諦めから始めるのではなく、「できる」と信じて動こうと決めました。 2011年の秋には具体的に物件の賃貸契約を結び、工務店さんにリフォームを依頼し、創業資金は日本政策金融公庫に相談に行き、融資をお願いしました。 すべて初めてのことばかりでしたが、不思議と不安はありませんでした。 そこからとにかくイメージを現実にする為に、行動していき2012年の2月にオヤモコモは描いた通りの形でスタートすることが出来ました。 「オヤモコモ」は私にたくさんのことを教えてくれました。 たくさんの人と出逢わせてくれました。 さまざまな出逢いや経験から、幼少期から抱えていた心のわだかまりや思考の癖からも少しずつ解放され、自分らしくのびのびと生きることを肯定出来るようになりました。 創業セミナーなどでよく言われますが、始めることは簡単。難しいのは「継続」。 事業計画(収支計画)をしっかり立てて、と指導を受けてもピンと来ない私。 ただひたすら、自分が信じたことをやってきました。 これはビジネスにもなっていないし、単なる自己満足のボランティア活動だな、と気付いて、 私にはビジネスの才能はないから、こういう形でしか出来ないかな、と割り切る気持ちもありました。 しかし、私も家族があり子どもたちがいて、家族以外の誰かのために必死になってきたこの時間は幸せだったけど、継続していけるか?と考えたら答えは明確で、このままだと続けたいと思わないな、とはっきり自分の中で思えたところから、私の経営者としての挑戦が始まりました。 2015年の2月にそういう決意をして、その5月に商品開発のきっかけとなる出逢いがありました。私を辻直美先生と出逢わせてくれたのもオヤモコモを慕ってくれている1人のお母さんでした。 「自分が決意したら、そういう出逢いや出来事を引き寄せる」ということ体験しました。 全ては自分次第。本気じゃないと奇跡は起きません。 そこから、私は経営者としての選択として、商品開発をし、全国にインターネットで販売をしていくという事業計画を描き、進めてきました。 不慣れなことばかりで、たくさんの方にサポートして頂きながら1つ1つこなしていく日々。 1年目が終わり、今RACCO&ネドコの販売から丸2年を迎えることが出来ました。 今年の春からは、出来ることは何でも挑戦して可能性を探ろう、と決め、佐賀県のトライアル発注の審査会から始まり、さがラボチャレンジカップにエントリー、まさかの最優秀賞をいただき、そこから先日のLED九州へ。 LED九州は書類審査後、二次審査(プレゼンテーション)があり、残った10名だけがファイナリストとして、大きなステージで発表が出来るというプログラムでした。 Passion Meets the reality〜想いは現実を超えていく〜 このLED九州のチャッチフレーズがとても印象に残っています。 まさに、私のオヤモコモでの挑戦はその言葉通りで、想いばかりじゃ経営は出来ないと悟されることがたくさんありましたが、想いがあるからこそ、ここまで努力して来れたのだと思っています。 九州全域から集まった女性起業家のみなさんは、本気度が高く、ハツラツと元気で、応援し合える素敵な方ばかり。ここで出逢えたことで今後も助け合いが生まれそうです。 この10名のファイナリストのうち、実は最多の13社のサポーター賞をいただくことが出来ました。プレゼンのブラッシュアップもままならないままステージに立ち、反省点がたくさんありましたが、サポーター企業さんからの応援の気持ちを有り難く受け取り、2018年は更なる飛躍の1年にしたいと思います。 サポーター賞は、アイ・ビー・ビー賞 / 株式会社アイ・ビー・ビー、アヴァンティ賞 / 株式会社アヴァンティ、Alliance Social Share Office Beppu賞 / Alliance Social Share Office Beppu、アライアンスタワーZ賞 / アライアンスタワーZ、九州ニュービジネス協議会賞 / 一般社団法人 九州ニュービジネス協議会、スタートアップカフェ賞 / スタートアップカフェ、テノ.ホールディングス賞 / 株式会社テノ.ホールディングス、デロイト トーマツ ベンチャーサポート賞 / デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社、西日本シティ銀行賞 / 株式会社 西日本シティ銀行、JFC賞 / 株式会社日本政策金融公庫、Makuake賞 / Makuake、六本松 蔦屋書店賞 / 六本松 蔦屋書店、そして地元から応援に来て下さっていた、佐賀銀行賞をいただいています。 オヤモコモは、家にこもり孤立しがちな親子の出逢いの機会をつくり、人と繋がって幸せを実感できるシーンを増やしたい、という想いで立ち上げました。 今は経営基盤をしっかりと作らないことには、オヤモコモの存続も無い、という経営者として当たり前の収支にも向き合い、ベビーブランドRACCOへ力を注いでいます。 0〜1歳のベビーと親を最大限にサポートするベビーブランド”RACCO” の存在に救われたオヤモコモ。 商品の販売を通して、オヤモコモは佐賀の親子だけでなく、全国の親と子に知っていただけるようになり、親子コミュニティを全国に広げることも可能になってきました。 2018年も2月、3月とビジネスコンテストの出場が決まっていて、まだまだチャレンジは続きます。 また、オヤモコモで一緒に働いてくれる仲間も不足しているので、人財の確保も急務になっています。 株式会社オヤモコモ 代表取締役社長 山下千春 となるかどうかもまだ少し迷いがあります。 形にこだわらずに今のままでも….と思う気持ちと、次のステージに進みたい気持ちとが入り混じります。 オヤモコモはたくさんの方に見守って頂いている、ということを常々感じています。 だからこそ、今ここをお伝えしました。 来年2月には昨年5周年記念の時に企画した会員様総会もやりたいし今後も常にみなさんに伝えながら成長する姿を見せていきたいと思っています。 オヤモコモの今ここを知って、何か感じたり、人財の部分で何か一緒に出来るかもしれない、と感じられた方など、ぜひご連絡下さい! 常に、人有りきだと思っています。 Passion Meets the reality〜想いは現実を超えていく〜 オヤモコモ 代表 山下千春